ロードヒポキシス

可憐、無意識

Realforce TKL PFU Limited Edition US配列版レビュー

コミケまであと1週間切りましたね。サークル「plus TK2S」の方もよろしくお願いします。

さて今回、PFUさんより東プレとの協業で実現した「Realforce TKL PFU Limited Edition」のUS配列版を頂いたので見てみたいと思います。特にレビュー依頼などは無いのですが、大変良いものなので紹介します。 f:id:kou014:20180804135858j:plain

これなに

f:id:kou014:20180804140725j:plain 国内における高級キーボードの最高峰である東プレの「Realforce」シリーズは、昨年10月に16年ぶりに形状を一新し、"R2"シリーズとして発売を開始しました。 そして今年の6月、東プレと高級キーボードの双璧を成すPFUとの協業が発表され、コレの第1段のモデルとして「Realfoce TKL PFU Limited Edition」が発売されました。
6月の発表時点では日本語配列のみでしたが、7月末にUS配列版が発売されました。

REALFORCE R2 「PFU Limited Edition」 | PFU

外観

f:id:kou014:20180804140738j:plain このモデルはRealfoce R2 TKLをベースとしてPFUのカスタマイズが施されたモデルになります(写真のインジケーター周辺がカーボン調になっていたり)。R2ベースなので最近のキーボードっぽいソリッドなデザインが最高にかっこいいです。

多くの仕様はRealforce R2と同一ですが、特筆すべきは現在のところテンキーレスでUS配列が設定されているモデルがこの「PFU Limited Edition」だけであることです。Realforce RGBというゲーミング向けモデルにもUS配列は存在していますが、こちらはテンキーを含んだフルキーボードとなります。国内でテンキーレスなUS配列を手に入れるには現状PFU Limited Editionだけとなります。

f:id:kou014:20180804140756j:plain ちなみに外箱以外でPFUの名前が見えるのは裏面のシールだけです。

f:id:kou014:20180804144955j:plain 軸の色は紫です。かっこいい。

f:id:kou014:20180804150055j:plain ちゃんとCaps LockをCtrlに置き換えるための交換用キーキャップも付いてきます。HHKBでは裏面のDIPスイッチでCaps Lockなどのキー入れ替えが可能ですが、こちらはショートカットキー(Fn+F11)でいつでも切替可能です。

打鍵感

f:id:kou014:20180804145939j:plain 打鍵感はさすが静電容量無接点方式です。荷重がHHKBと同じ全キー45g固定であるため、配列を除けばほぼHHKBと言っても良い打鍵感になります。(もともとPFU Limited Editionは中国から「Windows配列のHHKBが欲しい(中国ではRealfoceが販売されてない)」ことから開発が決定したそうです。) 更にキー自体が静音仕様になっており、Type-Sまでの丸い底打ち感より固めですが確実に静音な打鍵音になります。

またキーのストロークを変更するためのスペーサーが付属しています。ものとしてはキーの形に穴の空いたスポンジゴムですが、2mmと3mmの2種類の厚さがあり、ストロークを変えるだけでなく底打ち時の打鍵音を更に削減することができます(コツコツからポクポクと低音方向に変化する)。 スペーサーがカバーしているのは60%のエリア(Fキーとテンキーあたりを除いた部分)だけであり、装着にはキーをすべて取り外す必要がありますが、後述するAPC機能と合わせて打鍵感を調整ができるのは高級キーボードここに極まれりといった感じです。

(静電容量無接点で自作キーボードがしたい…構造的に難しいのは知ってるけどユーザーミートアップでも東プレの人はあまり乗り気じゃなさそうだったし…)

ソフトウェア

f:id:kou014:20180804191833p:plain RealforceがR2になってからの特徴になりますが、PCでのソフトウェアの連携が新しく追加されました。特にR2シリーズ最大の売りであるAPC(Actuation Point Changer)機能の設定方法です。これはキーボードのキーを押した際にPCにONと判定される高さを変えることができます。キーボードのショートカットでも全キーに対して一括で変更が可能ですが、ソフトウェアを使えばキー1つ1つに個別に割り当てることも可能です。

f:id:kou014:20180804192229p:plain インジケーターのLEDの色と輝度も変更可能です。ちなみにすべての設定はキーボード側に保存が可能でPCを入れ替えた際もそのままの設定で利用可能です。

最後に

Realforceは3万円を超える高級なキーボードですが、以前の静電容量無接点の良さを受け継ぎ更に進化させその値段に見合った良い製品に仕上がっています。先述したようにテンキーレスキーボードでUS配列が欲しい人にはこのPFU Limited Edition一択になりますので、市販品でおすすめしたい最高のキーボードです。(ステマ

Realforce TKL PFU Limited EditionはPFUの直販サイト「PFU Direct」で購入することができます。 (ステマREALFORCE R2 Keyboard|PFUダイレクト

おわり

キーボードを設計しています 「Fortitude60」

設計の目処が立ってきたのでひとまず f:id:kou014:20180503105247j:plain

これ何

  • 左右分離型で
  • Column-staggeredな(キーが上下方向にずれてる)
  • 60%キー数の(片手30キー)

自作キーボードです。名前は「Fortitude60」です。

特徴

 このキーボードは名前の通り「不屈の精神」を表してます。(つもりです)その要素として、

  • USB Type-Cコネクタを採用してコネクタのモゲを対策
  • ケースを箱状にして剛性を高める

などの工夫が施されており、自作キーボードにありがちな「使用中の破壊」を無くすことを目的としています。(無くせるとは言っていない) 基板とケースのアクリルに凹凸を多数設けており、組立時にアクリルを箱組するだけなのでネジが要らない部分が個人的な自慢ポイントです。

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(画像中央がUSB Type-Cコネクタ。一応従来のMicroUSBも選択できるようにはしています。)

キーの配置としては👊をモチーフにしており、親指を酷使することを目的とし配置になっています。これまでの試行錯誤から小指で押していたキーを親指に持ってくると少し学習コストがかかりますが圧倒的に負担が軽減することがわかった(個人の感想です)のでそれを普及することを目的としている部分もあります。詳しい人はIris Keyboardに似てるような印象を持つと思いますが、最下段のキーが左右2個ずつ増えているのでキーマップの自由度が上がっています。

開発中のファームウェアとキーマップは以下より

github.com

組み立て難易度としてはレツプリと同程度かちょい下になるように設計しているつもりです。

今後の予定

現在2個めの試作基板とケースを発注してそれが完成すれば頒布を予定しています。写真のものから少し親指部分が短くなる予定です。

あと現在無いバックライトLEDも付きます。 頒布は最速で8月の夏のコミケを予定しています。もし落選したり売れ残ったりしたら直後に弊サークル通販で通販 その後8月末辺りにGroup Buyの形式で頒布する予定です。一体これが欲しい人がどれくらいいるのやら…

頒布価格は9,000円前後を予定しています。USB Type-Cやらマイコンにみんな大好きPro Microを使用していなかったりで意外と部品代が高いです。

気が変わって頒布が前倒しになる場合もあるのでそのときはTwitterかブログで告知します。

おわり