ロードヒポキシス

可憐、無意識

iPod miniの容量を64GBにして現役復活させる

ウォークマンのボリュームボタンが効かなくなりました。

 

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新しいラジオ会館がオープンしてた(NEX-5N 53mm F1.7 1/250 ISO-100)

 

 今まで使ってたウォークマン(NW-A840シリーズ)は2年前にヤフオクで落札して使っていたお気に入りなのですが、どうやらボリュームボタンのところのゴム接点が寿命を迎えたようで力強く押さないと反応しなくなってしまいました。

 最初は修理に出そうかなと思いましたが、ソニーの修理料金の目安のページを見るとスイッチ周りに15,000円+税ほどかかるそうなので、ヤフオクで1万しなかったウォークマンにそれだけかけるのもなぁと思い修理することをやめました。

 

そして通学中のお供の後継機を探していたところ、iPod miniを改造して容量を増やす記事がいくつか見られました。

iPod mini - Wikipedia

 iPod miniとは2004年に発売されたiPodで、オリジナルのiPod(白いやつ)より一回り小さく、かつカラフルだということでアメリカの中高生を中心にバカ売れして最も売れたiPodだそうです。当時のPC系雑誌(たしか日系クリック)で特集されていたのを読んで自分もとても欲しかったのを覚えています。(買えなかった)

 iPod miniの中には1インチの4GBか6GBのHDDが内蔵されていて、しかもこれが汎用のコンパクトフラッシュType IIのマイクロドライブであることが分かり、さらに当時のマイクロドライブの価格>iPod miniの価格だったがためにiPod miniを分解してマイクロドライブを取り出して転売する輩がたくさんいたそうです。

 中に入っていたHDDがコンパクトフラッシュの規格であるのならば、デジカメ用とかのコンパクトフラッシュに置き換えればフラッシュメモリで衝撃にも強くなって容量も増えて一石二鳥じゃないか!ということで5年くらい前にはそういう改造がはやったそうです。当時はフラッシュメモリの価格が落ちてきたころでしたしね。

 

 実は自分も4年ほど前に同じ改造をしたiPod miniを使ってたのですが、当時でもコンパクトフラッシュの値段はやや高く8GB程度にしか増やせず、不慮の事故で水没死したことで使わなくなりました。

 そしてまたiPodを触ってみたいという気持ちがむらむらしていたところ、割と状態のいいiPod miniヤフオクに1,000円程度で出品されていたので落札しました。

 落札する際に気をつけるのが、iPod miniには第1世代と第2世代がありまして、第1世代だとバッテリーの駆動時間が短かったり、後述する初期化をした段階でFireWireの電源に接続しなければならなかったりといろいろ苦労するので、なるべく第2世代を買うことをおすすめします。見分け方はクリックホイールのところの文字が本体色と同じか、裏側に容量(4GBとか6GB)の刻印があれば第2世代です。

 

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 着弾と同時に分解。一番右に見えるのが4GBのマイクロドライブです。日立製とシーゲート製があるそうですが、日立のはしっかりリンゴマークが付いています。

 動いてる写真が無いまま分解しましたが、分解方法はググれば写真付きでたくさん出てきます。さすがAppleはねじを見せない作りをしているので、iPodの上下に強力な両面テープでくっついたパネルを外すのが鬼門です。キズ付けずにはがすために1時間かかりました。あとはクリックホイールのところのコネクタが脆いぐらいで特に問題なく写真のように分解できるでしょう。

 

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ここで取り出したるはSDカードとCF-SDカード変換アダプター。さっきコンパクトフラッシュに換装できると書きましたが、今の時代大容量のコンパクトフラッシュ買うよりSDカードと変換アダプター買った方が遙かに安いのです。

 自分はあきばおーで一番安い64GBのSDカードを買いました。たしか1,900円だったかと。コンパクトフラッシュだと同等のもので8,000円程度なので1,500円のアダプター込みでもSDカードの方が安いことがわかります。

 

No brand EXTREME CF アダプター UDMA TYPE II SD / SDHC から CF 変換 アダプター パッケージ品

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SuperTalent SDカード 64GB CLASS10 ST64SDC10

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 SDカードは速いものの方がいいに決まってるのでしょうけれど、速度を示すClass10規格に対応しているものであれば何でもいいでしょう。寿命は知りません。おみくじです。

 

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 裏側が金属むき出しだったので養生テープで絶縁しておきます。

 

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  あとは元に戻すだけです。カードの逆指し防止のピンが無いのでラベルが外に向くように差し込みましょう。それと基板を挿入する際に基板とクリックホイールが干渉するのでショートしないように気をつけてください。元々付いてたゴムのダンパーは分解する際にクッチャクチャになったのでゴミ箱にダンクシュートしてしまいました。フラッシュメモリなので動かないように両面テープで貼り付けた程度で大丈夫でしょう。

 

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 iPodをPCに接続すると、iTunesによって壊れてるぞ判定がされて復元処理が始まります。このとき容量が0KBになっていますが、SDカードをフォーマットしないまま挿入したためです。でもあらかじめSDカードだけでフォーマットしなくても復元時に自動的に適切なフォーマットがされるので大丈夫です。

 

復元が終わりまして

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 この通り64GBから管理領域が引かれた60GB弱が認識されました。iTunesだと本来存在しないはずの64GBモデルであるマークが表示されてちょっとうれしくなります。

 

あとは手持ちのライブラリを全部押し込んで再生しましょう。ぶっちゃけここまで大容量だと大量の曲探すのがつらいとか言ってはいけない

 

おわり。