ロードヒポキシス

可憐、無意識

届かなかったPebble Time 2

この記事は悲しみの記事が集う届かないクラウドファンディング Advent Calendar 2018の7日目の記事です。

adventar.org

私が愛してやまなかったPebbleたちと、発売されることのなかったPebble Time 2について供養の意味も込めて書きます。

Pebble

Pebbleはメモリ液晶を搭載したスマートウォッチとして2012年に登場しました。

www.kickstarter.com

当時はApple Watchはおろかスマートウォッチという物自体が出始めであり、あってもバッテリーが1日もつのが難しいだとか、時計を常に表示してくれないだとか、重くてでかいだとかで未だギーク向けガジェットといったものでした。

そんな中登場したPebbleはモノクロ表示であるものの、7日間もつバッテリーを搭載し、画面の更新時以外電池を食わないメモリ液晶なので常に時計が表示され、40g以下ととても軽いとこれまでの不満をすべて解消した実用的なスマートウォッチとして登場しました。それでもって99ドルという安さから人気を集め、当時のKickstarterとしては記録的な1000万ドル以上を集め大成功を収めました。

ちなみに当時私はKickstarterではバックせず、一般販売のものを入手して使っていました。今見返したら2014年でしたね。 kou014.hateblo.jp

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最初は日本語表示含む2バイト文字の表示ができなかったのですが、OS側で多言語対応(中国語)した際に有志によってカスタムフォントが作成され、日本語表示が可能となり日本のユーザーにとっても使いやすくなりました。

kou014.hateblo.jp

Pebble Time

www.kickstarter.com

Pebble TimeはPebbleのアップデート版として2015年に登場しました。バッテリーの持ちはそのままにとうとう画面がカラー化し、かわいいUIに一新されました。外装も薄く、角も丸みを帯びてよりおしゃれになり、表面はゴリラガラスで覆われました。(初代も金属筐体版のPebble Steelでゴリラガラスが使われていました。)

登場した20分後には目標の50万ドルを達成し、私も朝起きて速攻でバックしましたが10,000人のアーリーバードは既に埋まっていました。最終的には2000万ドル以上を集め、現在に至るまで(さっき少し調べた程度)Kickstarter史上最高額です。(前機種で大成功したんだからわざわざKickstarterでやらなくてもいいじゃんって苦言を言われるぐらいすごかった)

速攻でバックして届いてからずっと愛用していました。 kou014.hateblo.jp

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Pebble Time 2

www.kickstarter.com

と、これまで成功を収めたPebbleシリーズですが、2016年にはモノクロのオリジナルPebble、カラーのPebble Timeの後継としてそれぞれPebble 2、Pebble Time2が発表されました。目玉の機能として当時ウェアラブルバイスの流行りとなっていた心拍センサーを追加し、アクティビティトラッカー方向へシフトしました。更にGPSBluetooth、モデムを積んだPebble Coreなるデバイスが追加され、組み合わせてスマホなしでもトラッキングや音楽も聞けちゃうデバイスになるとのことでした。

これまでの優等生っぷりなどから今回も確実に成功し、問題なく製品が出てくるだろうと誰もが思いました。私も当たり前のようにバックし、最終的に1200万ドルを集めてぶっちぎりでゴールしました。

突然のプロジェクトの終了、そして伝説へ…

5月の末にプロジェクトが開始されてからは頻繁に状況が報告され、SDKの公開やPebble CoreがAlexaに対応した等問題なく順調に進み、やや遅れたものの10月頭には予定通りモノクロの方のPebble 2の発送が開始されました。

しかし10月末のiOS10のBluetoothのバグ修正のアップデート以降プツリと途絶え、予定していたPebble Time 2とPebble Coreの発送日を過ぎても音沙汰ないことから「あの優等生のPebbleが!」といった雰囲気でコメント欄が燃えていたのを覚えています。

そして10月22日、直前のBloombergの報道とバッカー達の不安が的中し、PebbleがFitbitへ買収されたことと、プロジェクトのキャンセルと返金が発表されました(未発送のPebble 2含む)。返金が遅れるなどで更に若干コメント欄が荒れましたが、数カ月後私のアカウントにも返金処理が行われPebble Time 2は日の目を見ることなく消えていきました。

スマートウォッチというビジネスの難しさ

Pebbleはクラウドファンディングから登場し、成功を収め、独特の雰囲気を持ったスマートウォッチを作り続けていましたが、やはりビジネスとして成立させるのは難しかったのかなと思います。それは数百年前から君臨する半分装飾品の腕時計の存在や、バッテリーを持つ事による機器の寿命的な部分などが要因として思ったより市場が広がらなかったせいかもしれません。スマートフォンと違って無くて死ぬデバイスでもないですし。

Pebble Timeの後に完全円形のディスプレイを搭載したPebble Time Roundを発表し、よりカジュアル方向に変化しましたがこちらはあまりうまくなかったようで、Pebble Time 2でフィットネストラッカー要素を追加しましたがそのときにはもう遅かったかもしれません。当時Apple Watchが登場し、Series 2でGPSを搭載し単体でのトラッカー性能を向上させて市場のシェアを掻っ攫っていたあたりもきつかったと思います。

Pebbleを吸収したFitbitもフィットネス要素を全面に推して製品展開を行い、今年もPebbleのIPを活用したと言われているFitbit Versaをリリースするなどしていますが、あまり儲かってる話も聞こえてきません。。スマートウォッチはレッドオーシャンなり…

その後

Pebbleが買収されPebble Time 2のプロジェクトがクローズされてからも、少しですがアップデートが続いていました。特に2017年に行われた最後のアップデートであるv4.4では、これまで必要としていたPebbleアカウントとPebbleのサーバーへの接続を必要とせず、外部のサーバーへの接続やアプリが導入できるようになりました。Fitbit買収後いずれ訪れる時に備えたアップデートをちゃんと残してくれたあたり、Pebbleは最後まで優等生であり続けたと思います。

2018年6月に事前告知通りPebbleのサーバーがシャットダウンされ、その役割はユーザーコミュニティのRebblehttp://rebble.io/に引き継がれました。 rebble.io

私の所持しているPebbleとPebble Timeは、これまでもずっと毎日使用し続けていました。しかしPebbleはディスプレイが不調になり、Pebble Timeはバッテリーの劣化か頻繁に再起動とリカバリー状態が発生するようになりだんだんと使用に耐えられなくなってしまいました。乗り換え先を色々探していましたが、あの愛らしいUIとアニメーションが好きだったのですが、その部分はFitbitに引き継がれなかったのが残念です。

メインの端末がiPhoneXということもあり、10月にApple Watch Series4に乗り換えました。Pebbleの5倍以上高かったです。

素敵な製品を作ってくれてありがとうPebble f:id:kou014:20181205203530j:plain

C94で見るべきキーボードに関連したサークルベストn

私が明日行く候補リストでもあるッ!!

全選手入場!!

部品は無事届いた!!MFTで長蛇の列を形成し登壇時には既に売り切れていた!!
Mint60、Blockeyの準備は万端!!
金曜日 西ま-29b「ゆかり屋さん」だアーーーーーーー!!!

私は知っている!!手作業でやるキーキャップへの昇華印刷の大変さをッ!!!
暑いとか熱いとか以前に手間暇かかって体力勝負!!
金曜日 西も-08b「 メカざざむし」だアーーーーーーー!!

おしゃかわキーキャップなら誰にも負けん!! だがホットシューにそれをつける意味はあるのかッ!!! 金曜日 東ラ-58a 「たまもち屋」だアーーーーーーー!!

あの伝説の7段キーボードが帰ってきた!! 市販品に負けないコンパクトさだ!! 金曜日 西も-34b「みんなのラボ」だアーーーーーーー!!

 
 
若き王者が帰ってきたッ
どこへ行っていたンだッ チャンピオンッッ
俺達は君を待っていたッッッ「Fortitude60」の登場だ――――――――ッ

金曜日 西れ-13a「plusTK2S」で待っているッッ!!
キーボード以外にも黒電話本の新刊もあるぞッ

……ッッ  どーやらいろいろ忘れられている様ですが、到着次第ッ皆様にご紹介致しますッッ (2018-08-10)追記したッッ